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広島県福山市

43明王院五重塔

国宝国宝

文化庁の解説

明王院五重塔 一基

明王院はもと常福寺と呼ばれ、律宗に属し、西大寺の末であった。その草創は大同二年(八〇七)と伝えるが明らかでない。元和年間(一六一五~二四)水野勝成が福山入国後、寺籍を移してここをを明王院とした。

五重塔はその伏鉢の刻銘により、貞和四年(一三四八)十二月十八日九輪を上げたことが明らかである。和様の五重塔として形態がよく整い、室町時代初期を代表するものである。心柱は二重目で止まり、初重の四天柱内に須弥壇を設け、大日如来(平成五年の調査で弥勒菩薩に名称変更)と不動明王・愛染明王とを安置している。この塔において特に注目すべきものは内部の壁画であって、壁には真言八祖の行状絵伝を、四天柱には金剛界の三十六尊を描き(中尊と合わせて三十七尊)、そのほか側柱、長押まですべて絵で荘厳されており、後補の扉と来迎壁とを除いては、よく建立当初の装飾を伝えている。

【引用文献】

『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

出典:文化庁 国指定文化財等データベース(CC BY 4.0)

種別
国宝
時代
室町
分類
近世以前・寺院
所在地
広島県福山市草戸町
最寄り駅
備後本庄駅から約1,660m(歩いて27分ほど)
指定・登録
1953年3月31日

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